ウミウシ三昧の日々

 2003年の10月で、ウミウシに興味を持ち出して3年、このサイトをOPENしてちょうど2年になります。
 スクーバダイビングを始めて今年で11年目になりますが、当初とはダイビングスタイルも大きく変わりました。
 サイパンでオープンウオーターを取得し、最初の70本位までは全てサイパンで潜りました。ダイビング1本目から水中写真を撮影していたのですが、そのころは Nikonos V に 20mmレンズを付けて、もっぱら大物や群れ、クマノミやチョウチョウオの仲間などを撮影していました(最初の10本目位までは、借り物の「潜るんです」でした)。
 その後、ビデオ、一眼レフのカメラへと機材も変わり、憧れだった超ワイド撮影も体験しました。
 東伊豆の川奈で潜るようになってからはハゼの魅力に取り付かれ、被写体はハゼの仲間が7割を占めるようになります。
 モルジブでもハゼを求めて砂地を這ってばかりいたので、もしかしたら大物を見逃していたかもしれません(苦笑)。
 そして「ウミウシガイドブック」の発刊をきっかけに、ウミウシの美しさ、かわいらしさ、多様さに魅せられて急激にウミウシの世界にはまっていきました。
 それからは常にオーバーウエイトで、地を這うようなダイビングが多くなりました(ハゼのときもそんな感じでしたけれど)。
 しだいにウミウシの生態や生息環境がわかってくると、海藻が生い茂った岩場やサンゴのガレ場をみて、ウミウシが居そうで思わず笑みがこぼれるようになったりもしました。
 (誤解の無いように書いておきますが、素晴らしい珊瑚礁を見ても、もちろん笑みがこぼれますよ〜)
 そして、ダイビングのなかでのウミウシに関わる割合がほとんどを占めるようななりました(妻はウミウシ以外の生物もよく観察してますが)。

 私たち夫婦には共通の夢がありまして、いつか日本国内の南の島で生活したいと思っていました。
 気候が温暖で海が綺麗であまり都会でない場所(条件が多いかな?)ならどこでもいいと思っていましたが、最近はその条件に「ウミウシが多くて探しやすい海(ウミウシ三昧ができる海)」という条件が追加されました。

 当初は、50歳位になったら早期定年退職して南の島に移住しようなどと考えてましたが、35歳を超えたあたりから(去年ですが・・)「このままだとなんとなく歳をとってしまい、移住なんて出来ないのではないか?」と考えるようになってきました。

 そして、とうとう今年(2003年)の3月に理想に近い島に出会ってしまったのです。
 沖縄本島の北東約300kmに位置する「奄美大島」です。
 着陸前の飛行機から見た「島」と「海」はまさに南の島です。
 空港を一歩出た瞬間は、大好きな「八丈島」を思わせるのどかさがありました。
 ホテルまでの移動中に見た海岸はどこもウミウシが居そうな雰囲気が漂ってます。
 ダイビングポイントの倉崎ビーチは駐車場の目の前が穏やかな砂浜の海で、エントリー・エキジットも楽々です(これなら歳とってからも潜れそうです)。
 ウミウシにはエントリーして3mも進まないうちに出会えました(しかも、なかなか見られないハナアマモウミウシだったりします)。
 価値観は人それぞれですが、その他いろいろなことが私たちの理想に限りなく近い島だったのです。
 なによりも島のリズムが私たちに合っているような気がします。

 2003年11月、私たちは、この島に移住することになりました。

 移住はしたいけれど、仕事も住む場所も決まっていない。
 でも、このままなんとなく歳をとって、気がついたら移住するパワーもなくなっているのではないか?
 年をとってから「嗚呼、あのとき決断して移住しておけばよかった」と後悔するのではないか?
 そして「どの道、後悔するのならば、自分たちの思ったように行動し、移住して、そして失敗して後悔する方がいい」ということになったのです。
 後悔するために移住するのではありませんが、リスクがあることは否定できません。
 どの道、後悔する人生を送っているのか?まだわかりませんが、無理しない程度に妻と二人で力を合わせてがんばっていこうと思います。

 「奄美大島への定住 = ウミウシ三昧の日々」だと私は信じています。


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