|
ウミウシは貝の仲間です。 貝が進化の過程で貝殻を捨ててウミウシになったそうなのですが、なぜ貝殻を捨てたのでしょう? 硬い貝殻の中に身を隠していれば、丸裸な現在の多くのウミウシの姿よりずっと安全な気がします。 しかしウミウシの仲間は、進化の過程で貝殻を捨てる、もしくは、小さくする、または小さくして体の中に取り込んでしまったのです。 丸裸になったことにより、貝殻を背負った貝類とは違った外的からの防御方法を身につけました。 その方法はウミウシの種類によってさまざまです。 ・餌から毒素を取り込み体内に蓄えることにより、自分を不味くし外敵に食べられないようにする。 ・不味い種類のウミウシに似た模様や色を真似ることにより外的を騙す。 ・刺胞動物から取り込んだ刺胞を体内に蓄え外的に襲われたときに、その刺胞を打ち込む。 ・からだの一部を安易に自ら切り離せるようにし、トカゲの尻尾切り的に逃げる。 ・周りの環境に溶け込むような色や姿をして、環境に擬態する。 ・科学物質を分泌したり、光を発光したりして外敵から逃れる。 ざっと考えてもかなり体を張った努力をしていると思います。 そこまでして貝殻を捨てる理由は何故なのでしょう? 前回の「おもったこと わかったこと」で「ウミウシの移動手段(浮遊編)」を紹介しました。 その時思ったのです。「大きな貝殻を持ったウミウシや貝は、きっと浮遊できないなぁ」と。 そして、さらに思ったのが「そうか!浮遊してある程度自由に、広範囲に移動するために貝殻を捨てたんだ!!」と。 浮遊してうまく流れに乗れば、地を這って移動するより効率よく、無駄なエネルギーを使わずに移動できます。 個体数が少ない種の場合、繁殖の為の相手を探すにも都合が良いと思います。 繁殖に関しても、あまり狭い範囲の同種族同士で繁殖することはウミウシ以外の動物でも良くないとされてます。 餌場だって探しやすいでしょう。 しかし、これらは、なんの根拠も無い私の想像話です。実はもっと深い理由があるのかもしれませんし、浮遊するために貝殻を捨てたのではなく、たまたま貝殻を捨てたから浮遊できたのかもしれません。 そして、貝殻を捨てずに立派な貝殻を持っている貝類も十分に繁殖し地球全体に分布しています。 磯でウミウシ探しをしていても、ウミウシより貝類の方が圧倒的に多く目につきます。 このように考えると必ずしも貝殻を捨てたウミウシの方が個体数的に優れているようにも思えません。 進化というものに終わりはないと私は思っています。あるとしたら、その種が自然に絶滅した時でしょうか。 ウミウシも貝も、今現在、進化の途中かもしれません。 そう考えると、ウミウシが貝殻を捨てた本当の理由は、誰にもわからないかもしれませんね。 |
| HOME |